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2010年6月
- 2010年6月8日(火)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内国際芸術祭の全作品が鑑賞できる「作品鑑賞パスポート」が完成し、同実行委が販売を始めた。高松港周辺と七つの島巡りをしながらスタンプラリーが楽しめるよう、趣向を凝らしている。
パスポートは縦約15センチ、横約10センチの三つ折りで、同芸術祭のポスターを手掛けたグラフィックデザイナー・原研哉さんがデザインを担当。中面が約100会場で展開されるアートプログラム・イベントのスタンプ押印面になっている。
芸術祭に参加する1作品につき1回限り有効で、地中美術館やベネッセハウスミュージアム、家プロジェクト、犬島アートプロジェクトなどの関連施設も鑑賞できる。スタンプを集めると抽選で景品が当たる仕組みも検討中という。
価格は一般4千円(当日5千円)、高校生2500円(同3千円)。前売り券は県内のファミリーマートや旅行代理店、県庁生協、高松市役所生協、直島、小豆島、土庄町役場などで7月18日まで取り扱う。
これまで発売していた引換券は、会期中に各会場の案内所でパスポートに交換できる。問い合わせは同芸術祭総合インフォメーションセンター〈087(813)2244〉。
- 2010年6月5日(土)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内国際芸術祭会場の高松市男木島で建設が進む「男木交流館」のデザインを手掛けたスペインの現代芸術家ジャウメ・プレンサさん(54)が3日、高松市役所に大西市長を表敬訪問。完成を間近に控えた交流館の印象やデザインに携わった喜びなどを語った。
男木交流館は、芸術祭に合わせて市が男木港に隣接する埋め立て地に建設しており、今月末に完成予定。貝殻をイメージした建物で、透明なガラス製の屋根には世界各地の文字を配している。
プレンサさんは、工事の進ちょく状況を確認するため、2日に来高。ほぼ外観が完成した交流館を視察した。
プレンサさんは、同芸術祭総合ディレクターの北川フラムさんと共に市役所を訪問。プレンサさんは「自分の夢が完成する姿が見られ感動した。美しい島での仕事は一生の宝物」と出来栄えを喜び、大西市長は「素晴らしい交流館が出来上がってきている。芸術祭の目玉の一つ、ランドマークになる」と謝辞を述べた。
- 2010年6月2日(水)付 四国新聞 朝刊
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岡山県玉野市の黒田晋市長らが1日、小豆島を表敬訪問。小豆島町の塩田町長らと懇談し、現在休止状態になっている「東備讃瀬戸観光懇談会」を近く再構築し、観光だけでなく福祉など多方面で連携を探ることを申し合わせた。
黒田市長は、「瀬戸内国際芸術祭」が開かれるのを機に、宇野~直島~小豆島を結ぶネットワークを密にし、同懇談会の再構築を図ろうと来島した。同懇談会は1986年に玉野市と土庄、旧内海・池田町、直島の4町などで発足。周遊ルートの整備などに取り組んだが、旧内海・池田町は合併に伴い離脱した。現在の活動は観光パンフレットの作製ぐらいという。
この日は黒田市長と、玉野市の渚洋一市議、知的障害者更生施設「のぞみ園」の濱川雅夫園長の3人が来島し、岡田土庄町長とも懇談。活動の方向性を確認した。芸術祭の会場の一つ、小豆島町中山の農村歌舞伎の舞台も見学した。
黒田市長は「観光も一つの島だけでは完結しない。パッケージを組むことによってさらに魅力がアップする。枠組みを作り直し、福祉や教育の面でも協力して実のあるものにしていきたい」と話した。
2010年5月
- 2010年5月30日(日)付 四国新聞 朝刊
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小豆郡内の約500社の企業でつくる小豆島法人会の女性部会(長瀬美佐栄部会長、会員約80人)は29日、土庄町内のホテルで設立30周年記念式典を開いた。今後も女性の視点を生かし、地域に密着した社会貢献活動や租税教育活動などを積極的に推進することを誓った。
同部会は1981年11月に設立。自己啓発活動とともに、小学校で租税教室を開催したり、地域で清掃ボランティアを行うなど、社会貢献活動を行っている。
式には約40人が出席。長瀬部会長が「多様化する法人活動の担い手として活動が期待されている。社会貢献活動や租税教育活動など、30周年の節目を機に、活動が地域社会からも愛され、評価いただけるよう一層の自己研さんに励みたい」とあいさつした。
席上、税務行政の適正な運営に多大な貢献があったとして、上村恭司土庄税務署長が、初代部会長の岡田佳子さんと2代目の長瀬現部会長の2人に感謝状を贈呈した。
式典後、会員らによる抹茶の接待や、ベネッセホールディングスの福武総一郎会長による記念講演「瀬戸内国際芸術祭について」が行われた。
- 2010年5月27日(木)付 四国新聞 朝刊
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県観光協会(梅原利之会長)の通常総会が26日、高松市内のホテルであり、現在開催中の「船の祭典2010」や7月に開幕する「瀬戸内国際芸術祭」、県内に点在するアート作品などを活用して滞在型観光の創出を目指す「アート観光圏事業」の三つを柱として県の観光活性化を図る2010年度の事業計画を決めた。
総会には、県内の自治体や観光事業者の代表ら約140人が出席。梅原会長が「瀬戸内海を舞台にした行事が続く。これを契機に瀬戸内海をもっと有名にしたい」とあいさつした。
本年度は、瀬戸内海の魅力発信を重点に置き、県外客への観光パンフレット配布を積極的に展開。地中美術館(直島町)や猪熊弦一郎現代美術館(丸亀市)など県内の主要美術館を巡るツアーの実施や、映画・テレビドラマのロケを誘致する香川フィルムコミッション事業を継続することなども決めた。
わがかがわ観光推進協議会(会長・真鍋知事)の総会も同日あり、瀬戸内国際芸術祭を契機に、地元に密着した「まち歩き」などの着地型観光を推進することを決めた。
- 2010年5月26日(水)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内国際芸術祭(7月19日~10月31日)の実行委は25日、祭典の期間中、会場となる7つの島を巡る航路を2日間乗り放題できる「芸術祭フリー乗船券」を販売すると発表した。フェリー、高速艇の区別なく自由に乗れるのが特徴。船会社8社が協力して実現した。同実行委によると、複数の旅客船事業者による乗り放題券の販売は全国初という。
同実行委は、期間中に県内外や海外から約30万人の観光客を見込んでいる。このため、乗船券売り場の混雑を回避し、来場者に少しでも多くの島を巡ってもらおうと調整を進めていた。
乗り放題の対象は、高松港や岡山・宇野港と各島を結ぶ航路と、島同士を結ぶ航路の計19区間。期間中は1日約100便が運航されている。高松~宇野間は対象外。
乗船券は、6月中旬から主な旅行代理店で先行発売を開始。芸術祭の期間中は、各港の乗船券売り場や芸術祭案内所などで購入できる。有効期限は、利用した初日と翌日の2日間。
価格は中学生以上が3500円、小学生が1750円(その他無料)。高速艇(通常料金280~1300円)、フェリー(同200~750円)のいずれの乗船も可能。
問い合わせは芸術祭チケットセンター〈087(813)1452〉。
- 2010年5月17日(月)付 四国新聞 朝刊
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急斜面に美しい波形模様を描く小豆島町中山の棚田「千枚田」。田植えの季節を迎え、一層のどかな日本の原風景が広がっている。小豆島での芸術祭の中心となるのが中山地区と隣接する土庄町肥土山地区。いずれも農村歌舞伎の舞台があり、日本の伝統芸能が息づく場所だ。対照的でもある現代アートの祭典を前に、住民らは戸惑いながらも島の活性化と新たな可能性に期待を寄せる。
「個人的には最初は反対だったんよ。何をするんかようわからんかったし…」と本音を打ち明けるのは、肥土山自治会の佐々木邦久会長(66)。当初、地元の人たちの興味は全くといってなかったのが現実だ。
今回、肥土山と中山の両自治会に依頼されたのが長さ5~8メートルの竹の用意。王文志(ワンヴェンチー)さん(台湾)とダダン・クリスタントさん(インドネシア)の作品に使われる竹で、その数はなんと6千本。
うち、2千本を調達する肥土山自治会。「全く初めての経験やし、どうなるかわからん。でも大勢の人が島に来てくれるんはいいこと。最低限自分らができることをしよう」と、16日からまずは有志10人ほどで切り出し作業を開始。作家らの本格的な島入りは5月末から6月にかけて。それまでに作業を終えようと、早朝から汗を流した。
同地区では、荒廃地の整備など地域活性化の取り組みを始めたばかり。「地域おこしにとって新しい風を吹き込むのは大事なこと。先はわからんが現代アートが融合するのも面白いかもしれん」と佐々木会長。
個人でも関心を持つ人が増え始めた。「道に迷ったり、疲れたときは気楽に立ち寄ってほしい」と話すのは中山の主婦川崎嘉代子さん(74)。家は参加アーティスト岸本真之さんの作品展示場のすぐ近く。入りやすいようにと玄関にのれんを掲げた。「何か協力したいと思った。私自身、一歩踏み出すチャンスになる」。
昨年春、若手芸術家が滞在して創作活動を行う「小豆島芸術家村」が誕生した小豆島。村のある三都半島では刺激を受けた地元住民らがアート展を開催するなど、外部からの風は「島」に確実に影響を与えている。
- 2010年5月2日(日)付 四国新聞 朝刊
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小豆島バス(土庄町)の路線バス事業撤退を受け、住民らで昨年11月に設立した「小豆島オリーブバス」(谷久泰司社長)が4月から路線バスの運行を開始して1カ月が過ぎた。民間事業者が撤退したバス路線を住民らが継承する全国にも例がない取り組みで、4月の売り上げは前年同月を上回り、まずまずの滑り出しとなった。
同社が引き継いだ路線は国、県の補助がある「生活交通路線」5路線と、土庄、小豆島2町の委託で走る「町委託路線」3路線の計8路線。利用者確保が安定経営への絶対条件となっている。
出資した小豆島町では、まず担当課の職員らを中心に6人がバス通勤に変更した。「バス停まで歩くので健康にもいい。生活のリズムもすっかり変わった」とある職員は話す。同町では今後もバス通勤者を増やしていくほか、ノーマイカーデーなどを設けて利用促進を図る予定。
行政だけでなく、企業でもバス通勤に変更するなどの協力態勢が見られ、4月の車内売り上げや回数券、定期券売り上げは前年4月より上回った。しかし、補助金の全額交付を受けるための条件「1便当たりの平均利用者数(平均乗車密度)が5人以上」がクリアできるのかは今は不透明だ。
谷久社長は「立ち上げ当初とあって関心も高く、とりあえず4月は当初の目標をクリアしたが、1カ月ではまだ何とも判断しがたいし、厳しいことは間違いない。ただ、温かい目でみんなが応援してくれているのは実感する」と話す。
新たな取り組みも始めている。当初廃止としていた土庄町小部―土庄港の早朝便も地元の要望を受け5月から新設。観光客用に土庄港から坂手港、福田港までの主要観光地の最寄りのバス停時刻表をまとめた乗り継ぎコース表を作成したり、子供でも読めるよう、バス停にひらがな表記もする予定だ。ICカードシステム導入の検討も始める。
「運行し始めて気付いたことも多い。今年は瀬戸内国際芸術祭もある。コース表はエンジェルロードや島北部を巡るものなどを作り、観光客の利便性を向上させ、工夫をしながら利用者確保につなげたい」と谷久社長。
バス会社や行政がどこまで新たな利用促進策を打ち出せるか。住民自身が今後も関心を持ち続けられるか―。バスが町を走る風景は「当たり前」ではない。これから正念場を迎える。
2010年4月
- 2010年4月27日(火)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内国際芸術祭実行委員会は26日、同芸術祭期間中(7月19日~10月31日)の海上輸送航路として、新たに小豆島(土庄)―直島(宮浦)を開設するとともに、小豆島(坂手)―大阪(南港)の既存航路を大幅増便すると発表した。
既に新設・増便が決まっている航路と合わせると、新規は3航路5区間、増便は5航路7区間。同実行委は「アートの中核・直島と観光や宿泊の中核となる小豆島の直行便もでき、課題だった海上アクセスはほぼ確保できた」としている。
小豆島―直島間は、マリン観光汽船(高松市)が高速艇を使い1日3往復を毎日運航する。ダイヤは小豆島発が午前8時45分、午後0時45分、同3時45分、直島発が午前9時38分、午後1時40分、同4時40分。料金は大人1200円(小学生は半額)。
小豆島―大阪間は、フェリーさんふらわあ(大阪市)が例年なら便がない9、10月にもフェリーを走らせる。運航日は7月18日から8月29日は毎日、9月18日から10月31日は土日・祝日の計59日(昨年同時期は23日)。ダイヤは1日1往復で、大阪発が午前9時、小豆島発が午後1時35分。料金は大人3900円(小学生は半額)となる。
- 2010年4月22日(木)付 四国新聞 朝刊
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小豆島観光協会(会長・坂下小豆島町長)は20日、小豆島町室生の小豆島ふるさと村交流センターで2010年度の通常総会を開催。新会長に岡田土庄町長を選任したほか、土庄町渕崎の町農業担い手研修センターの一室を改築し、5月中旬に事務所を移転させることなどを決めた。
総会には会員ら約50人が出席。事務所は現在、小豆島町西村のオリーブナビ小豆島内にあるが、これまで会長交代とともに事務所が代わるなどの指摘もあり、新事務所は恒久的なものとすることを確認した。土日も対応できるよう、臨時職員を採用する。
会では、09年度の入り込み客数は対前年比98・8%と厳しい結果であったと報告。10年度の事業計画として「瀬戸内国際芸術祭」をチャンスととらえ、魅力あるイベントの開催や誘致宣伝事業を推進することを申し合わせた。このほか、役員人事で専務理事を廃止することなどを決めた。会長の任期は21日から2年間。
席上、10年度優良従業員表彰も行われた。
表彰を受けた人は次の通り。(敬称略)
佐古本妙子、堀川恭宏、西川和孝、藤原和也、藤塚徹、三枝静子
- 2010年4月17日(土)付 四国新聞 朝刊
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アサヒビールは18日から、ラベルに瀬戸内国際芸術祭のロゴを配した「スーパードライ瀬戸内国際芸術祭2010」=写真=を県内限定で発売する。飲食店やホテルを中心に8月末まで出荷する予定。
同社は、地域活性化を目的に全国各地の「ご当地ラベル」を作っており、県内ではオリーブ百年祭や世界麺(めん)フェスタのラベルを製作。瀬戸内国際芸術祭ラベルは、500ミリリットルの中瓶限定で、愛媛県にある四国工場で製造する。
アサヒビール高松支社は「開催前から発売することで、より多くの人に芸術祭をPRできれば」としている。
- 2010年4月17日(土)付 四国新聞 朝刊
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小豆島の宿泊施設や観光施設、フェリー業者らでつくる「小豆島観光誘客合同会議」(木下恭一郎委員長)は、8月23日から行う「ふねタダ大感謝祭2010」のプロモーションをこのほど東京と大阪で行い、旅行社などに秋の小豆島のお得な旅をPRした。
ふねタダ大感謝祭は、島内16のホテルや旅館、ペンションの宿泊者に対して、帰りのフェリー代金を無料にするというもので、8月23日から10月31日まで実施(団体は9月末まで)。対象航路は土庄―高松、土庄―新岡山、福田―姫路港など6航路。ほかに、大阪・神戸からの直行バスの運行も行う。
東京で行ったプロモーションには、関東地区の旅行社やマスコミ18社が出席。
木下委員長らは、感謝祭の趣旨をはじめ、瀬戸内国際芸術祭や島のオリジナルグルメ「醤丼(ひしおどん)」への取り組みなどを映像を交えながら説明し、感謝祭への協力を求めた。参加した旅行社の担当者は、「お得感だけでなく、新しい島内観光の提案が同時にされていて魅力的。パンフレットなどにはできる限りの情報を載せたい」と話していた
- 2010年4月16日(金)付 四国新聞 朝刊
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四国運輸局の宮村弘明局長は15日の会見で、宇高航路問題について「観光資源としての活用がフェリー事業の増収が期待できる唯一の方法」との見解を表明。国や自治体でつくる宇野高松間地域交通連絡協議会の次回会合の協議テーマとして、航路存続の可能性を探る社会実験にフェリーを観光資源として活用するよう提案する意向を示した。
宮村局長は「宇高航路は景色が素晴らしいが、物流や生活航路としてしか使われていない」と指摘。「瀬戸内国際芸術祭や船の祭典2010に合わせ、フェリーから見える島々などについて説明できるボランティアガイドを募ったり、パンフレットを用意してはどうか」と提案した。
このほか、社会実験の実施主体と財源をめぐり、国と関係自治体の見解が分かれている協議会について「時間をかけて議論することで問題点の理解は進んでおり、具体的で有効な解決策を見いだせる」と強調。高速道路の新料金体系が四国の公共交通に与える影響は「どの程度になるか分からない」と述べるにとどめた。
- 2010年4月5日(月)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内海の島々と高松港周辺を主会場に開催する現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2010」(7月19日~10月31日)の住民説明会が4日、小豆島町西村のサン・オリーブであり、総合ディレクターの北川フラム氏が「海の復権」をテーマに掲げた芸術祭の目的や概略、小豆島における作品展開について説明した。小豆島全体を対象にした説明会は今回が初めて。
説明会には住民約100人が参加。北川氏は「芸術祭は作品をただ見せるのではなく、ほかの地域の人たちと交わりながら、おじいちゃん、おばあちゃんたちが元気になるのが目的。それが地域おこしの鍵」と述べ、芸術祭の終了後も「縁をつくる」ための仕組みづくりが大切と強調した。
アーティストらが各島で展開する作品についても映像を交えて紹介。農村歌舞伎の舞台が残る小豆島町中山と土庄町肥土山を中心に、わらを使った作品や約20メートルの竹の作品などが作られることを報告した。また、台湾や香港などの学生らが来島して世話をすることを挙げ、「観光の質が変わっている現代において『どうやって人が移動し、つながるか』が今回の小豆島の壮大なテーマ」と訴えた。
同日の説明会では、サポートスタッフ「こえび隊」がボランティア活動への参加も呼び掛けた。
住民説明会は、会場となる各島で順次開催している。
2010年3月
- 2010年3月30日(火)付 四国新聞 朝刊
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この秋は小豆島がお得です―。小豆島で8月23日から島内16宿泊施設の宿泊客を対象に、帰りのフェリー代金を無料とする「ふねタダ大感謝祭2010」と銘打ったキャンペーンが行われる。激化する観光地の地域間競争を勝ち抜くための初の試み。代金は各宿泊施設とフェリー業者が負担する。期間は10月31日まで。4月14日からホームページを立ち上げ予約を開始する。
島内全体の宿泊客数の約8割をカバーする16宿泊施設をはじめ、観光施設、フェリー業者ら約40団体で「小豆島観光誘客合同会議」(木下恭一郎委員長)を設立し実施する。開催時期は観光客が減少する夏休みと秋の紅葉シーズンが始まるまでの合間で、「瀬戸内国際芸術祭」(7月19日~10月31日)も考慮して決めた。
対象者は各施設が設定した宿泊プラン利用者で、土庄―高松港や福田―姫路港など6航路で復路に利用できる無料クーポン券を渡す(高速艇利用の場合は別途500円が必要)。宿泊プランは旅行代理店や各施設のホームページなどを通じて販売。団体客も対象に同様に行い、旅行代理店が販売する。期間は9月30日まで。個人、団体合わせ3万人の利用を見込んでいる。
このほか、毎年大手旅行会社が8月末まで運行している大阪・神戸から小豆島までの直行バスを、今年は同会議事務局が9月にも運行させ、バス付きのプランとして販売する予定。
木下委員長は「航路が多く、特に都市圏の人から分かりにくいと言われる小豆島の観光イメージを払拭(ふっしょく)し、行きやすい環境をつくって集客アップにつなげたい」と話している。
問い合わせは同会議事務局〈0879(65)2011〉。
- 2010年3月11日(木)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内海の島々を舞台に今夏、開幕する瀬戸内国際芸術祭2010について、「知らない」とした県民が7割近くに上り、若い世代ほど認知度が低いことが、時事通信社と四国新聞社が実施した「合同世論調査2010香川」で明らかになった。
現代アートを切り口にした地域活性化の起爆剤として、県も力を入れる一大イベント。開幕まで残り4カ月で、いかに地元の機運を高めていくかが大きな課題となりそうだ。
調査は2月27日から10日間、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施。県内の20~69歳の1千人(男女各500人)に「瀬戸内国際芸術祭がいつ、どこで行われるか知っていますか」を聞いた。
調査結果によると、「知っている」としたのは32・7%で、「知らない」は67・3%に上った。年代別では20代の認知度が最も低く、79・2%が「知らない」と回答。30代も77・6%、40代でも72・7%が知らなかった。50代と60代は4割以上が「知っている」とした。
市町別にみると高松港周辺が会場となる高松市では67・0%が「知らない」と回答。会場のひとつ小豆島でも2町を合わせると「知らない」とした住民が半数を超えた。全体では、直島、土庄、綾川の3町を除く14市町で「知らない」が「知っている」を上回り、特に善通寺、宇多津、丸亀など7市町は7割以上の住民が「知らない」とした。
認知度が低い結果について、工代祐司県観光交流局長は「これまでは運営に深くかかわる経済界やホテル・旅館組合、運輸機関、各島の自治会などを中心に説明会を開いてきたため、県民への周知が十分ではなかった」と説明。今後の対策として、「4月以降、招へいアーティストが本格的に現地入りし、祭典ムードも盛り上がる。県としても、情報発信力の強化や県民が参加できるムード作りに全力を尽くしていく」としている。
◎ズーム
瀬戸内国際芸術祭2010 瀬戸内海に浮かぶ直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島(岡山県)の7島と高松港周辺を主会場に開催する現代アートの祭典。期間は7月19日~10月31日。国内外から約70組のアーティストが参加し、地域住民と協働で作品を制作。また、子どもを対象にしたワークショップ、島の歴史や文化を生かしたアートプロジェクトなど、多彩なイベントも展開される。
- 2010年3月4日(木)付 四国新聞 朝刊
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丸亀の伝統工芸品を広くPRしようと、県うちわ協同組合連合会(山下清会長)が2日、直島にアンテナショップ「丸亀うちわ屋」を開設した。今夏に開催される瀬戸内国際芸術祭の舞台の一つ「直島」から丸亀うちわの魅力を発信し、来島者らへの浸透を図る。
同会が丸亀市外に出店するのは初めて。店鋪は、直島町本村地区に開設した木造平屋建てで、300本以上のうちわを展示販売するほか、土、日、祝日には製作実演も行う予定。
同日行われたオープニングセレモニーには、浜田町長をはじめ、関係者ら約40人が出席。山下会長が「アートと環境の島にふさわしい製品づくりに励みたい」とあいさつ。関係者らがテープカットし、オープンを祝った。
- 2010年3月2日(火)付 四国新聞 朝刊
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瀬戸内海の7つの島々と高松港を舞台に7~10月に開かれる「瀬戸内国際芸術祭」の経済効果は、50億円に上るとの試算結果を日銀高松支店が1日発表した。中村武支店長は「芸術祭の終了後も息の長い経済効果にするには、四国の魅力を売り込みリピーターを獲得することが大事」と指摘。「厳しい経済情勢が続く中で、住民や企業が千載一遇のチャンスを生かしてほしい」と期待している。
実行委員会は芸術祭の各施設の来場者数を合計30万人と見込み、試算では1人が3施設を訪れると仮定し実数を10万人に設定した。県内・県外と宿泊・日帰りの比率は、瀬戸内と同様に北川フラム氏が総合ディレクターの「大地の芸術祭」(新潟県)を参考にし、県外客の宿泊日数は県の動態調査の平均1・5日よりも多い2日を想定した。
試算の結果、観光客10万人が交通費、宿泊費、飲食費、土産代などに支出する直接効果は29億円と算出。その他の産業の波及効果を21億円として計50億円の経済効果をはじき出した。高松市が男木島に建設する交流施設などの施設整備費や実行委員会による支出は含めていない。
経済効果50億円は、芸術祭の会期(7月19日~10月31日)と同期間に、県内の大型小売店が昨年販売した金額の1割強に相当する。中村支店長は「もし観光客が1万人増えれば、効果は5億円増加する。積極的な情報発信や地元のにぎわいづくりを通じ、広域からの集客を実現することが経済効果の上積みの鍵になる」としている。
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